平成14年度
10月分
栄善さんの
住職日記

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10/31
(木)
西廣寺さまの本堂内陣の荘厳に行きました。立派な仏具が入っており、素晴らしいものでした。荘厳は一日かかりました。午後10時頃帰宅しました。お疲れさまでした。
明日から11月です。本当に日の経つのが早く感じます。11月は、行事がたくさんあります。頑張って乗り切りましょう!
10/30
(水)
私事で恐縮ですが、本日、子供のお宮参りでした。大変良いお天気に恵まれすがすがしいお宮参りができました。
夕方5時30分より、来る11月4日の西廣寺さまの本堂落慶法会のお経のお稽古をしました。お稽古のあと、落慶法会の祝賀会でレクレーションとして発表する合唱の練習をしました。この合唱に参加するメンバーは、普段から仲良くお付き合いをしているお寺の住職・奥さんなどで、本日は15名の人が集まりました。落慶法会・晋山式・結婚式などのお祝い事があれば必ず合唱をしてお祝いをするということが慣例化しており、その実力も数をこなすごとに上達しています。現在では10曲近いレパートリーを持っているほどに成長しました。本日の練習内容は素晴らしく、私自身、皆さんの歌声に聞きほれていました。
実は、この合唱団にはプロの指導者がついております。某中学校の音楽の先生で、名の通った人です。最初のうちは、お坊さんが集まって作っている合唱団ということで、実際のところ先生も適当に教えていたと思いますが、先生の指導のおかげでレベルアップし、最近では指導も厳しくなり先生自身が真剣になっておられます。本日、先生からCDでも出そうか??という冗談が飛び出るほど上手く歌えました。あと、2回練習をして本番に臨みます。
10/29
(火)
一件だけお参りをして、岡山に向かいました。本日は高野山真言宗備中支所主催の研修会に参加しました。先日も研修会にお招きいただいたのですが、本日も先の研修会に引き続いて『IT研修会』というものでした。今回の研修内容はITが世の中にこれだけ普及してきた現在、ITを無視していては生き残れないということに着目し、ITについての基礎知識の勉強はもちろんのこと、特に今回はITを実際に使って仕事をされている人3名、すなわち“ITのプロ”を講師に招き、もしも自分が住職だったらこのようにITをお寺に導入するだろうということをテーマにしてのものでした。いわゆるプロから見た現在のお寺に対するアプローチでありました。研修内容は大変良いものであったし、勉強になりました。
ITすなわちInformation Technology (インフォーメーション テクノロジー)はあくまでも道具である。私達僧侶は人と人とのつながりを大切に考えて行動しなければならない立場にあり、ITという道具を、血の通ったあたたかい道具として使用しなければならないという最後の言葉で研修を締めくくられました。
現在、科学・医学・文化などはすごいスピードで進化しています。ITもそのひとつでありましょう。しかし、人は「こころ」という大切な大切な宝ものを持っています。この宝ものが、進化する文明によってかき消されないように注意をしながら説法していくことが私達の立場であると思いました。
あらためて、このような思い切った研修会を開催していただいた備中支所の皆さまに感謝申し上げます。
10/28
(月)
本日は先代住職の祥月命日でした。先代住職が大好きだったコーヒーをお位牌の前にお供えし、一座の行法をお勤めしました。
午前11時から高野山において、『ひきこもり委員会』が開催され、参加しました。このひきこもりという問題に本山が取組んで一年以上が経過します。実際に、ひきこもっている人を高野山に十数名集めて一泊二日の集いを試みたそうです。思ったよりよい結果が出たということでした。
今後は、ひきこもりの人を対象に、四国八十八ケ所を歩いて遍路する計画を後援するそうです。また、全国の高野山真言宗の寺院に、引きこもりに関する意識調査を実施し、今後の対策を練っていくことになりました。ひきこもりは大変難しい問題で、なおかつデリケートなものです。私達は私達のできることをあせらずにじっくりと取組んでいくことが大切であると思いました。
高野山から下るとき、大門を通ります。大門の前に現在の気温を表示する掲示板があるのですが、その掲示板が表示する数字を見てびっくり・・・4℃でした。震え上がりました・・・
10/27
(
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日曜日にて檀務が忙しかったです。
この2日間で、めっきり寒くなってきました。檀家さんのお宅にお邪魔しても
「寒くなりましたね〜」
という言葉が挨拶になっています。鷲林寺は海抜340メートル。よって街中よりも3℃ほど気温が下がります。朝晩は本当によく冷えます。もみじがほんのりと赤くなってきたように思います。
欲を言えば、11月30日の護摩堂落慶法会までもみじがもってくれたらいいのにな〜と思います。
明日は、高野山で開催される『ひきこもり委員会』に参加します。たぶん高野山はもっともっと冷えるんだろうな・・・
10/26
(土)
檀務は一件だけで朝のうちにお寺に帰ってきました。ずっとお寺におりました。友人が訪ねてきて、お喋りをして楽しい時間をすごしました。石畳の工事は、護摩堂の参道の一部である階段を作成されました。日に日に立派になります。
仏具屋さんから、只今製作中の新護摩壇などの写真が届いていました。あまりにも嬉しかったので紹介しました。よければ見てください。
10/25
(金)
きょうはお客さんが多かったです。午後からその応対でバタバタしておりました。
護摩堂工事も完成間近になりました。護摩堂自体の工事は完了し、本日からお堂のまわりの工事に入りました。本日から石屋さんが来られ、石畳の工事にかかっていただきました。石畳工事が完成するといよいよ落慶法会です。
10/24
(木)
本日は檀務がありませんでした。午前中はゆっくりとました。午後1時30分より、結衆寺院の西廣寺さんの本堂落慶法会の打ち合わせに行きました。この打合せには、お坊さんはもとより、お寺の役員さん総代さんなど総勢15名の方も合同での打合せでした。お寺に対しての檀家衆の意気込みというものを感じました。
10/23
(水)
午前9時から昨日に引き続いての一流伝授を受講しました。本日も重要な箇所でした。
午後1時から、兵庫青年教師会主催の高野山奥の院報恩謝法会が行われるため、午後からの一流伝授をお休みしました。奥の院法会は昭和59年の弘法大師御入定1150年 御遠忌の年を期として、翌年の昭和60年から毎年一度、青年教師会会員の研鑚と世界平和を祈って行われているもので、今回゛17回目の法会となります。「継続は力」といいますが、本当に毎年大勢の青年会員が集まっての法会です。ありがたいことだと思います。特に、今年は兵庫青年教師会が発足して20周年ということで、例年よりも大勢の人が集まりました。法会としましても、素晴らしいものでした。
夜、久しぶりに声明のお稽古がありました。これは、私個人的に習っているもので、これも25年ほどになりますか・・・もう少しで、終わりますが、なかなか前に進みません。気長に頑張ろうと思います。
色々なことが重なった今回の高野山でありましたが、諸行事をつつがなく終え、自宅に帰ったのが午前1時30分でした。
10/22
(火)
本日から二日間、高野山です。午後1時30分より一流伝授が開催され受講しました。本日は大変重要な箇所を勉強し、充実した一日でした。久しぶりに高野山に宿泊し、今夜は高野山の友人とお酒を飲みました。
10/21
(月)
本日は例祭でした。非公式ではありますが、旧護摩堂を撤去した関係で新護摩堂にて護摩を焚きました。信者の方もいつもより多くお参りいただき、ありがたかったです。護摩の火もいい具合にあがり、よい護摩が焚けました。
明日から二日間、高野山で伝授があります。日記は高野山より帰ってからUPします。
10/20
(
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日曜日にて法事などで忙しかったです。
夕方6時頃に若いお坊さんが来られました。明後日、高野山で法会があるのですが、その法会で役があたっているということで、そのお経の復習がしたいとのことでした。この頃の若いお坊さんは気合が入っております。世の中では若者を評価するのに、一見して不真面目であると言われがちな人が多いようですが、どうしてなかなか真面目な人も多いです。
夕方から雨模様となりました。明日は、例祭なのに雨が降ったら困りますね・・・
10/19
(土)
朝から雨模様でした。本日は結衆寺院の門戸厄神さんの秋大祭でした。10時からの法会にお参りさせていただきました。本日の法会は、「大般若転読法会」でありがたいものでした。法会終了後、檀務に行きました。
午後7時30分より、鷲林寺村の方々にお集まりいただき、護摩堂落慶法会の説明会を開催しました。皆さん喜んでいただきました。新護摩堂の内部を見ていたただきましたが、皆さん、その荘厳さに驚かれ、また喜んでいただきました。ありがとうございました。
10/18
(金)
護摩堂の天蓋が納品 取り付けが完了しました。大変立派なもので、お堂全体が引き締まった気がしました。
檀務を済ませた後、落慶の準備などをしました。
夕刻、神戸国際会館に行きました。歌手のやしきたかじんさんのコンサートに行きました。たかじんさんの歌もトークも個人的に好きで、大変楽しく、有意義な時間を過ごしました。
このようなコンサートに、たまに行きますが、いつも思うことがあります。それは、どの歌手にしましても共通して言えることが、皆さん「プロ」であるということです。観客を魅了させてくれます。場合によってはその歌手にメロメロになっているファンがたくさんいます。ある人のコンサートに行ったとき
「これは一種の宗教だなあ」
と思ったことがありました。皆さんプロなんです。
これを私というお坊さんに置き換えて考えてみると、果たして私はお坊さんのプロだろうか??檀信徒の皆さんに満足していただくお経をお唱えできているのだろうか??もっともっと研鑚が必要だ と反省します。今回もたかじんさんに良い刺激をいただきました。明日からまた、努力精進いたします。
10/17
(木)
朝のうちに檀務を済ませて高野山に向かいました。高野山真言宗青年教師会結成二十五周年記念大会に参加するためです。今回は前会長としてお招きにあづかりました。全国から、会員約190名が参加されました。高野山の大伽藍の諸堂塔に会員諸師が入堂し、一斉に法会を勤めるという大掛かりなもので、素晴らしかったです。その後、宗務総長さまはじめ、本山ご重役・高野山大学学長、歴代会長諸師の臨席のもと、式典が執り行われました。今回のテーマは『和』 和をもって祈りを捧げる というものでした。色々な事件が発生する昨今でありますが、本当に『和』の精神で、皆が過ごせるようになればいいのになと思いました。
午後5時、高野山をあとにして西宮に向かいました。兵庫青年教師会のお経の練習があり参加しました。きょうは一日勉強をしていました。お疲れさまでした。
10/16
(水)
檀務は午後3時頃で終わりました。
午後6時から結衆寺院の西廣寺さんに行きました。本堂 山門が完成し、落慶法会が来る11月4日に執り行われ、その打合せに行きました。西廣寺さんは、先の阪神淡路大震災で本堂 山門が倒壊し、大変ご苦労なさいました。落慶法会とともに新住職の晋山式も執り行われます。
立派な法会になるようにできる限り協力させていただきます
10/15
(火)
連休が明けてもとの生活に戻られ、ボーッとしている人が多いのではないでしょうか??本日も檀務で夕方まで檀家さんのお家におまいりさせていただきました。朝方から良いお天気でしたが夕方に雷雨があり、びっくりしました。
北朝鮮拉致事件にて被害にあわれた5名が20数年ぶりに一時帰国されました。何がどうなったのかわからないですが、早急の解決が必要です。しかし、難しい問題だと思いますね。兎も角、久しぶりの日本でゆっくりとお休みいただきたいと思います。
夕方、友人が来てくれて、久しぶりに外食しました。楽しかったです。
10/14
(
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体育の日でした。良いお天気に恵まれて気持ちのよい一日でした。檀務はお月参りと法事が一件ありました。檀務が終わってから、檀信徒宛 護摩堂落慶の案内を作成しました。明日に発送できそうです。大勢の方がお参りしていただけたら大変嬉しく思います。どうぞ皆さんお参りしてくださいね。
10/13
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日曜日にて法事がたくさんありました。夕方まで檀務がかかりました。
天気予報ではこの一週間は晴れるということです。世の中は連休ということで、行楽シーズンということもあり車が多かったです。事故のないように祈ります。
10/12
(土)
法事など檀務を済ませたあと多宝塔の掃除をしました。時間をかけて丁寧に掃除をしました。多宝塔の仏さまが「ありがとう」とニッコリ笑っていただいたような気がしました。
午後7時から総代会を開きました。護摩堂落慶法会について打合せをしました。いよいよ本格的な話になってきました。
10/11
(金)
朝のうちに檀務を2件済ませて、午前10時より兵庫青年教師会主催の伝授に参加しました。毎年、高野山奥之院で法会をしますが、その際に執り行う護摩修法の伝授でした。午前10時から午後4時まで、ほとんど休憩なしで伝授でした。阿闍梨さまは高野山法会部長の中西啓寶先生で、とても詳しく教えていただきました。伝授を受けられた青年会会員は40名ほどで、皆さん真剣に受講されていました。
その後、奥の院法会の声明の声あわせがありました。午後7時30分までかかり練習しました。
都合、午前10時から午後7時30分まで、ずっと勉強していました。少々疲れました。明日も頑張ります!
10/10
(木)
きょうは檀務が結構忙しかったです。HPにて弁財天女の件をUPしました。そして、只今「新企画」を考え中です。
10/9
(水)
檀務が夕方までかかりました。最後の2件が京都の檀家さんの月参りでした。京都に行くということで、お参りののち、仏師 松本明慶先生の工房に立ち寄りました。HPでも紹介しました通り、現在弁財天女を彫っていただいており、それが完成間近になったということで見に行かせて頂きました。
先生の部屋に安置されている弁財天女のお像を見てびっくり!わたしが大学1年生の時に病気になったときに夢にでてこられて身代わりとなられた弁財天女とそっくりのお顔だったのです。思わず、身震いしました。同時に合掌しました。
そんなバカなことがあるか、あんたの思い込みやろ!と思われる方も大勢おられると思いますが、本当に夢に立たれた方そのものでした。ありがたいことです。
それともう一体、念持仏として彫っていただいております弁財天女もほぼ完成に近づいておりました。二体の弁財天女をお迎えするまでもうすこしです。ワクワクしています。
10/8
(火)
朝から雨でした。天気予報では、昨日が雨ということでしたが一日ずれたようです・・・しかし、護摩堂落慶法会が近づいているので、大工さんは雨の中工事をしてくださいました。お疲れさまでした。
檀務は夕方までかかりました。明日は京都へのお参りがあります。時間があれば京都 大原野にある松本明慶先生の工房にお願いしている弁財天女を見に行こうと思います。護摩堂落慶法会のお知らせの中、最後に書いている通り、弁財天女には特別の思いがあります。この度の弁財天女の彫刻も10年近くかかって実現したことです。まるで恋焦がれた恋人に会いに行くような気持ちです。
10/7
(月)
檀務は午前中で終わりました。お寺に帰ってから、護摩堂落慶の用意をしました。工事は順調に進み、現在アヅマヤを建築中です。
朝晩が冷え込むようになってきました。境内のモミジもほんのりと赤くなってきたような気がします。
10/6
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日曜日にて檀務が忙しかったです。お参りの途中で電話にて聞いた話ですが、昨日の高野山三宝院さんのお接待にて行った店に国会議員でありタレントでもあるあの西川きよしさんご家族が食事に来ていたということでした。私達は全員で8名いたのですが、そのことに気づいていなかったのは私だけということでした。残念・・・ 
で、その様子を見ていた人が言ってたのですが、西川さん家族が食事を終えてお支払をされるときに、たまたまトイレに行ったそうです。そして、お支払をされているところに偶然遭遇したそうです。支払を済ませた西川きよしさんは大きな声で
「ごちそうさまでした」
と挨拶されたそうです。西川さんが誰に対しても、どこででも礼儀正しいという噂は聞いたことがあったらしいのですが、本当に礼儀正しかったと感動していました。有名人のなかには横柄な態度の人もおられると聞いたこともあります。しかし、西川さんのような超大物が、当たり前のことですが、礼儀正しく振舞われるということは素晴らしいことだと思いました。きょう一日は、良い話を聞いたので気分よくお参りすることができました。合掌
10/5
(土)
檀務を午前中で終わり午後から落慶の準備をしました。
夕刻より、先日の津軽三味線と声明による供養に参加して頂いた方に対しての慰労会を高野山三宝院ご住職により開催していただき参加しました。大阪の天満にあるイタリア料理の店でした。洒落たお店で、料理もすごくおいしくいだきました。生れてはじめてトリュフというキノコ(世界三代珍味のひとつ)をスライスしたものを存分にいただきました。ごちそうさまでした。
10/4
(金)
檀務を終えたあと、落慶の準備に忙しかったです。護摩堂内にも荘厳具も整い始めました。本日は、燈篭類が搬入されました。落慶が待ち遠しいです。
10/3
(木)
檀務のあと、研修会に参加しました。兵庫青年教師会主催にて、護摩の勉強会がありました。講師は、元高野山大学講師の吉田徳晃師。吉田師は私の大学時代の同級生で、修行も一緒にした仲です。吉田師は大変勉強家で、若い人にも信頼あつく、本日も40名近い人が受講されました。
私は、夕方より先約があったため途中で失礼しました。最後まで受講したかったのですが、残念です。本日の講義を基礎にして、来る9月11日に弘法大師護摩の伝授が行われます。若い人たちは頑張っています。素晴らしいことだと思います。頑張ってください。私も頑張ります。
10/2
(水)
台風一過、朝起きると良い天気でした。関東地方は、被害があった様子です。お見舞い申し上げます。
きょうは、檀務がなく、護摩堂落慶の案内を作成。UPしました。
10/1
(火)
もはや10月となりました。一年は早いものです。
檀務を済ませ、午後から護摩堂落慶の案内状などを作成しました。きょうは台風21号が接近してきているということで、大工さんもお休みのようでした。関東方面に直撃するということです。戦後、最大の台風といいます。関東方面の方、気をつけてください。